2016-12-20

吹き荒れるテロ。日本は世界が血にまみれている現実を見よ


2016年12月19日、衝撃的なテロ事件が相次いで起きている。

1つはトルコの首都アンカラでロシアのアンドレイ・カルロフ駐トルコ大使が演説中にカメラの前で射殺された事件、もう1つはドイツでクリスマス・マーケットを訪れていた買い物客の中にトラックが突っ込むという事件だ。

最近、シリアではロシアが支援するアサド政権派がアレッポを制圧したのだが、トルコは反政府側を支援していた。

反政府側はロシアの空爆支援によって窮地に追いやられたことから、これに対する怒りがアンドレイ・カルロフ殺害につながったのではないかと言われている。

一方、同日にドイツで起きた「トラック突入テロ」の方だが、こちらはまだ犯人の身元もまだはっきりと分かっていない。しかし、トラックには2人乗っていて、アフガニスタンかパキスタン出身の人間であるとされている。

ドイツはこの両国からも大量の移民・難民が流入している。このトラック突入テロの犯人たちもメルケル首相の「移民・難民大歓迎」の政策を受けてドイツになだれ込んで来た人間たちであるというのは、ほぼ間違いない。

この2つのテロ事件の共通点は、その影にイスラム過激派が関係している可能性が高いということである。


イスラム過激派から見ると多くのテロのうちの1つ


「トラック突入テロ」は2016年7月14日にフランスで使われたのと同じ手口だ。(フランスの暴走殺戮テロ。この国はもうテロを防止できない

フランスでは死傷者は120人だったが、今回のドイツのテロは死傷者は60人であると言われている。そのどちらも犠牲になったのは一般市民である。

欧米ではテロを警戒して爆発物は厳しく監視されるようになっているのだが、この「トラック突入テロ」を見ても分かる通り、テロを引き起こすには別に爆発物は必要ない。

トラックで群衆に突っ込むという単純な戦略で、爆発物がなくても大量殺人ができることをイスラム過激派は学んだのだ。このテロは世界中どこでも使える。どこの国でもトラックくらいはある。

テロにトラックが使われたからと言って、トラックを規制するわけにはいかないので、イスラム過激派によるテロは事実上、防げなくなったということだ。

折しもISIS(イスラム国)を含むイスラム過激派は組織的に弱体化しており、そのために昨今では自爆テロを多用するようになっている。日本では無関心で流されているが、今や中東は自爆テロの嵐と化している。

2016年11月21日、アフガンのモスクで自爆テロ
2016年11月24日、イラクでシーア派を狙った自爆テロ
2016年12月11日、ナイジェリアで少女を使った自爆テロ
2016年12月11日、ソマリアでトラックを使った自爆テロ
2016年12月11日、トルコで市民を狙った自爆テロ
2016年12月12日、エジプトのコプト教会で自爆テロ
2016年12月12日、ナイジェリアで少女を使った自爆テロ
2016年12月17日、シリアで8歳少女を使った自爆テロ
2016年12月17日、トルコで兵士を狙った自爆テロ
2016年12月18日、イエメンで兵士を狙った自爆テロ

こうして見ると、トルコで起きたアンドレイ・カルロフ駐トルコ大使の殺害やドイツで起きた「トラック突入テロ」は、イスラム過激派からすると、多くのテロのうちの「些細な1つ」にしか過ぎないというのが分かる。




死を覚悟して大量殺戮を行う人間は止められない


2016年12月19日に起きた2つのテロ事件は、そのどちらも実行犯が死んでいるのだが、殺されるのを覚悟して殺人を行う人間を止める術はない。

ISIS(イスラム国)は、当初から全世界に散らばるイスラム教徒に「憤怒の中で自決せよ!」とテロを煽っている。(誰も気付かない間に、暴力のグローバル化がやって来ていた

ここに、追い詰められたイスラム過激派に爆発物を使わないテロに自決覚悟の行動がすべて重なったわけで、欧米はますます危険になりつつある。

フランスでもベルギーでもテロによる大量殺戮が起きているのだが、大量の移民を流入させた欧米では、悲惨なテロはこれからも何度も起きることが約束されている。

EU(欧州連合)加盟国は、イスラム過激派や彼らに感化された人間たちを内包する危険な国と化したのである。

こうした中で、欧米では「多文化共生」などはもはや何の意味もないものと化した。今どきは、リベラルですらも「多文化共生」などと言わなくなってしまっている。

また、いくらグローバル・メディアが「移民・難民を拒絶したり排除したりするのは差別主義」「移民・難民排斥を謳う政党は極右」と言っても、人々は騙されなくなった。

当初は移民・難民の受け入れに積極的だったメルケル首相も、ドイツで相次ぐ難民たちのレイプ事件、殺人事件、暴力事件、テロのオンパレードで支持率が急降下して窮地に落ちた。

今やマスコミが極右として攻撃していたAfD(ドイツのための選択肢)が第二党に躍進し、メルケル首相は「移民・難民を無防備に受け入れてドイツをめちゃくちゃにした張本人」として激しく嫌われるようになっているのである。

日本がドイツを見習って移民・難民を大量に入れていたら何が起きていたのかは、ドイツを見ればいい。最近ではドイツも犯罪を犯した難民を、有無を言わせず飛行機に乗せて強制送還させるようになっている。



日本がドイツを見習って移民・難民を大量に入れていたら何が起きていたのかは、ドイツを見ればいい。最近ではドイツも犯罪を犯した難民を、有無を言わせず飛行機に乗せて強制送還させるようになっている。

テロもまたグローバル化して世界を覆い尽くした


なだれ込んで来る移民・難民に嫌気が指して、2016年6月23日にはイギリスがEU(欧州連合)を脱退した。

「ヒト・モノ・カネ」のうち、ヒトの流れをも自由化して起きた大混乱によってイギリス人は、もはやEUの理念に付いていくことはできないと悟った。

ヒトの流れを自由にするということは、どういう結果を生み出したのか。

それは、貧しい国から福祉目当ての人間たちが大量にやって来て自国の国富を食いつぶすということだった。

企業は低賃金の彼らを雇うので自国民が仕事を失うということだった。さらに移民・難民たちは自分たちの文化を絶対に変えずに生きるので文化的衝突が起きるということでもあった。

リベラル派は「多文化共生で世界はより理解し合える」と言ったが、実際に起きたのは根深い多文化衝突であり、相互不信であり、対立と憎悪であった。

文化・習慣・宗教・生活様式・食生活と言ったものは、容易に変えられない。だから、人々は自然に自分と同じ考え方や文化にある地域に分離していったのだ。

長い時間をかけて分離し、それぞれで独自文化が花開いていったのだが、それを「たかが経済的な理由」だけで一緒にしてしまって何も問題が起きないと考える方がどうかしている。

人間の文化の違いは、それがどんな些細なものであっても対立を生み出す。対立は不信を、不信は憎悪を、憎悪は衝突を生み出す。そして、最後には果てしない殺し合いになっていき、やがては再び人間は分離していくのである。

現在、イスラム過激派によって引き起こされているテロは、グローバル化の結果でもある。

グローバル化によって欧米とはまったく価値感を共有していない人間たちが取り込まれ、対立を引き起こし、テロもまたグローバル化して世界を覆い尽くしていったのだ。

世界の仕組みは変わらず、グローバル化も止まらないのだから、世界はさらにテロで覆われる。



人間の文化の違いは、それがどんな些細なものであっても対立を生み出す。対立は不信を、不信は憎悪を、憎悪は衝突を生み出す。そして、最後には果てしない殺し合いになっていき、やがては再び人間は分離していくのである。


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