2016-12-23

「資格を取れば何とかなる」が社会を滅ぼしてしまう理由とは


最近は「資格」を取っても食べていけないというのが知られるようになった。そして、あれこれとどうでもいい資格を必死で取る風潮に対して疑念が持たれるようになっている。

たとえば、ユーキャンという会社のやっている資格講座や生涯学習には140講座以上のジャンルが揃えられている。しかし、そのどれを取っても大して金にならないし、役に立たないのではないかという批判も多い。

ユーキャンで資格を取った多くの人たちが、そういった不満をインターネットでぶちまけているのを見る。

「食べていけるかもしれない」と思って資格を取っても、結局は資格以前に資質や世渡りの部分が欠けていたら、いくら資格を取っても意味がない。受講者は資格を取った後に、そんな現実を知るのである。

「食べていけるかもしれない」と思って自分に関心のないジャンルで資格を取っても、関心がないのだから結局は資格の持ち腐れになる。

それでも社会は「資格を取れ」「資格が必要」「資格があればビジネスに良い」と、どうでも良い資格を取らせるように人々を煽り立てているように見える。


自分たちがあこぎに儲かるために資格を取らせる


資格を取ったところで、実務経験もやる気も関心もなければ、その資格はまったく何の意味もない。意味のないことは、どんなにうまくやっても時間の無駄だ。

にも関わらず、「資格を取った方がいい」という風潮になっているのはなぜか。

ユーキャンみたいな「資格商法」をやっている会社が、どんどんコマーシャルを流し、受講者を増やして濡れ手に粟で儲かっているからだ。

別に受講者がそれで食べていけようがいけまいが、ユーキャンはそんなことはどうでもいい。その前に、受講者が試験に受かるかどうかも、ユーキャンにはどうでもいいことのはずだ。

もちろん受講者が受かるに越したことはないが、落ちても問題ないようになっている。なぜなら、受講費は前払いであり、試験に落ちても受講費は返さないからだ。

「落ちたから金を返せ」という話になっても「お前の努力が足りない」と受講者のせいにして突っぱねることができる。資格商法というのはそういうものだ。

「試験に受からないかもしれない。受かっても食べていけないかもしれない」というリスクはすべて受講者に押し付けて、自分たちだけはしっかりと儲けて元を取る。

資格商法が流行すれば、受講者が儲かるのではなくユーキャン自身が確実に儲かる。資格を取らせようとさせているのは、受講者の人生を実り豊かにするためではない。自分たちがあこぎに儲かるためだ。

資格商法というのは、「資格がないと世の中渡っていけませんよ」と恐怖を煽り立てて儲けるビジネスである。あるいは、「資格がないなんて恥ずかしくないのですか?」と劣等感を与えるビジネスでもある。

別に資格がなくても世の中は渡っていける。逆に資格があっても、実務経験もやる気も関心もない人は食べていくことなど絶対に望めない。

そんなものに乗せられて「どうでもいい資格」を取るというのは、あこぎな資格商法をやっている会社に食い物にされるだけである。

資格重視が、最終的に生きにくい社会を作り出す


最近は、受講者にどうでもいいような資格を取らせてボロ儲けしているユーキャンの「資格商法」に触発されて、多くの胡散臭い企業が「資格商法」に乗り出している。

低所得の非正規雇用者には「資格があれば就職に絶対有利になる」と言い、シングルマザーや主婦には「在宅でも稼げるようになる」とか言って、資格を取らせるための教材を高く売りつけて金を毟り取る。

1円でも節約したい人たちに「もっともらしい夢」を与えて、金を毟り取るのだから「資格商法」というのは恐るべき商法である。

本屋に行けば二千円ほどで揃えられるような内容の教材を数十万円で売りつけるような業者もあるという。

それだけ金を毟り取っても受講者が合格するかどうかには責任を持たないのだから「資格詐欺」と呼ばれるようになっても当然だ。

こんな業者がユーキャンと一緒に寄ってたかって「資格がないと生きていけない」「資格がないと恥ずかしい」と煽っているのだから悪質だ。

日本人は資格が好きだが、資格商法をやっている企業に乗せられて資格ばかり取っていると、自分が資格商法のカモになるばかりか、それが最終的には「生きにくい社会」を作り出すということに気付いているだろうか?

資格商法をのさばらせ、資格を重視する社会にするというのは、要するに、どんな仕事でも最初に資格が必要になっていく社会を作り出すということだ。

いろんな仕事をしてみたいと思っても、その仕事に就くには資格を取らなければならない社会になる。資格がなければ雇われない社会になる。仕事をする前に、資格を取る金が必要な社会になる。

そうなると、資格商法をやっている会社は大儲けだ。

しかし社会は硬直し、未経験で叩き上げるということもできなくなり、職業選択の自由も柔軟性も消えてしまうのである。さらに「資格を取らせる機関」が利権を漁るようになり、たとえば資格更新や免許更新のたびに金を毟られるようになる。

よけいな資格はむしろ取らない方がいいという事実


「資格を取れば何とかなる」に惑わされて、資格商法をやっている企業に金を毟られ、資格が取れなかったら「お前の頭が悪い」と見捨てられ、資格を取れても実務がなければそれで食べていくこともできない。

その上、「資格、資格」と言っていると世の中のあらゆる職業や業種で資格が必要になって社会は硬直化し、さらには利権が生まれて資格更新のたびに金を取られるようになる。

政府や官僚がそれを管理するようになり、そこに天下りが生まれ、資格更新の金額も跳ね上がる。

「とりあえず資格を取る」という馬鹿げた行為と「資格があれば安心」という風潮が、どんどん世の中を堅苦しく、悪くしていくのだ。それが今の日本社会で生まれている風潮だ。

この「資格を取ろう」という風潮と、何でもかんでも資格を導入する社会を放置していると、日本社会は柔軟性を失って滅びてしまう。

「資格を取れば何とかなる」が社会を滅ぼしてしまうのだ。

それを避けるにはどうすればいいのか。柔軟性のあるダイナミックな社会を維持するために、どうでもいい資格は取ってはいけないし、そんなものに惑わされてもいけないのだ。

資格商法をやっている企業をのさばらせておくと、ろくな結果にならない。社会にとっては著しく有害だ。ろくでもないことになる。

ろくでもないと言えば、特にユーキャンはそんな企業の代表だと考える人も多い。

何しろこの企業は、受講者からあこぎに金を毟り取って、「日本死ね」みたいなものを流行語に選んだりして喜んでいる企業である。(日本人は「日本死ね」を表彰する企業ユーキャンに報復せよ

「日本死ねを表彰するのだから、こんな道義的責任に欠けた企業など見たことがない」と激しく糾弾されている。「こんな気持ちの悪い企業に金を払う人間は日本人ではない」と言われるようにもなっている。

当然だ。こんな企業に関わる必要はさらさらない。また、資格を重視する必要もまったくない。よけいな資格はむしろ取らない方がいいということを日本人は知るべきだ。



「日本死ね」でユーキャンに表彰されて満面の笑みで喜んでいる愚かな民進党の政治家、山尾志桜里。ユーキャンは「日本死ねを表彰するのだから、こんな道義的責任に欠けた企業など見たことがない」と激しく糾弾されている。


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