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2017-03-29

新しいことをするにしても絶対に外してはいけないことは?


現在、テスラ・モーターズの会長として知られるイーロン・マスクは「事業家」という括りだが、その本質は「起業家(アントレプレナー)」であると言われている。

イーロン・マスクは若い頃から事業を興すためのアイデアが無数に湧いてきて、それを次々と形にしてきた。

オンラインコンテンツ出版ソフトを販売する企業を興し、金融サービスを行うペイパル社を興し、電気自動車のテスラ・モーターズを興した。

しかし、それで終わりではなく、さらに宇宙事業のスペースX、輸送機関ハイパーループ構想、そして今度は脳とAI(人工知能)を電極で接続する「ニューラルリンク」という企業も興すという。

やっていることがあまりにも多岐すぎて、脈絡がないように見える。しかし「起業家」という観点で見ると、実はすべてが同じ軸の中で起きている出来事であるのが分かる。

つまり、イーロン・マスクには「起業」という人生を貫く軸があって、その軸に沿って時流に合ったビジネスを興し続けている。軸はブレていない。イーロン・マスクの軸は「起業」なのである。


何かを成し遂げた有名無名の人物に共通するもの


アップルの創始者だったスティーブ・ジョブズは、確かにアップルの経営者だったが、その本質は「ビジョナリー」であったと言われている。

スティーブ・ジョブズは若い頃から、世の中を一変させる製品を思い描き、それを次々と形にしてきた。

「Apple I」「Apple II」「Macintosh」「NeXT」から、「iMac」「iPod」「iPhone」「iPad」と、時代が求めている製品を次々と生み出してきた。そして、社会を変え、文明を変えた。

スティーブ・ジョブズは「世の中を変える製品を出す」という大きな軸があって、その軸に沿って新しい製品を生み出し続けているというのが分かる。

次々と新しいことをしているように思えるが、軸はまったくブレていない。人生を貫く大きな軸があって、その軸に沿って生きている。

スティーブ・ジョブズが自分が放逐されたアップルに戻ってきて経営を立て直そうとした時、"Think different"(シンク・ディファレント)というメッセージを世界に投げかけた。

「クレイジーな人たちが世の中を変えた」というメッセージがそこで投げかけられたのだが、その時に取り上げられた時代を変えた人として、パブロ・ピカソの姿もあった。

パブロ・ピカソは画家としても彫刻家としても知られているのだが、その作風は時代によって大きく変化したことでよく知られている。ピカソは新しい表現を求めて多くの挑戦をした人物だった。

しかし、ピカソも「表現者」としての軸はまったくブレておらず、それは一貫していた。あれこれと多彩な活動をしていたように見えるのだが、表現物を生み出すという一点で人生は貫かれていたのである。

何かを成し遂げた有名無名の人物を注意深く見ると、ほぼすべての人物が人生に大きな軸があって、その軸からまったく逸れずに生きていたということが分かる。

人生を貫く軸から外れると、うまく生きられない


時代は変わるので、人も時代に合わせて変わらないと生きていけなくなる可能性がある。

「時流に合った新しいことをしなければならない」というのは、すべての人に課せられた大きな人生の課題でもある。それを拒絶しても、時代がどんどん変わるので取り残されていく一方になってしまう。

たとえば、インターネットが爆発的に普及して社会のインフラになると、すべての企業のビジネスのあり方が一変した。音楽の聴き方もCD経由ではなくなり、情報の入手も新聞社経由でなくなり、買い物もショッピングモールではなくなった。

インターネットのアクセスもパソコンからスマートフォンに変わっていき、友人を作るにも恋人を作るにもセックスの相手を見つけるにも、すべてインターネット経由と化した。

そのため、同じことをしていた家電業界は凋落し、音楽業界も凋落し、新聞社も出版社も凋落し、デパートもショッピングモールも凋落していった。

今後はテレビ業界も凋落し、テレビに依存しているすべての人間が変わるのを拒絶すれば、そのまま凋落していくことになるだろう。

「変わりたくない企業」も「変わりたくない個人」も、そのまま時代に取り残されて、食べて行けなくなってしまう。そして、時代に見放されてしまう。

いずれにしても、人間は時代に合わせて「変わらなければならない」運命にある。

しかし、ここに重要なことがある。

「変わる」と言っても、イーロン・マスクが画家になったり、パブロ・ピカソが起業家になるような脈絡のない変わり方ではまったく駄目なのだ。なぜか。それは「軸から外れている」からだ。

自分の人生を貫く「軸」から外れると、うまく生きられなくなって人生を消耗してしまう。

自分の人生を貫いている軸から外れないことが重要


うまく生きるには、自分の軸が何であるのかを明確にして、あくまでもその軸を貫き、時代に合わせて軸に寄り添う形で変わっていく必要がある。

起業家は新しい起業によって時代についていかなければならないし、ビジョナリーは新しいビジョンによって時代を切り拓かなければならない。そして表現者は、新しい表現によって時代に挑戦しなければならない。

「新しいことをする」というのは、自分の軸まで捨てて新しいことをするという意味ではないのである。軸を貫く形で新しい試みを行い、時代を生き残る必要があるのだ。

自分の人生を貫く軸とは、自分が全人生をそれに賭けてもいいと思うものである。

この軸を持っていない人は、人生に迷い、自分がなぜ生きているのか分からなくなる。自分を見失う。何をやっても地に足が付いていないような気持ちで生きることになる。

そういう人は、まずは自分の人生の軸が何なのかを熟考してそれを「発見」する必要がある。

しかし軸があっても、しばしば軸からズレてまったく違う分野に余計な関心を持ち、やらなければいいことに手を出して時間を無駄にしてしまう人も多い。

軸に寄り添っていない「新しいこと」は、ほとんどが無駄に終わる。中には丸っきり新しい分野で成功する人もいないわけではないが、そうでない人の方が多い。

重要なのは、自分の人生を貫いている軸から外れないで、新しい挑戦をしていくことだ。

イーロン・マスクが「起業」という軸から外れないように、スティーブ・ジョブズが「時代を変える製品を作る」という軸から離れなかったように、あるいはパブロ・ピカソが「表現物を作る」という軸を貫いたように生きる必要がある。

人生を貫く軸は、普通は2本も3本もない。ほとんどの人にとって、人生を貫く軸は1本しかない。その1本の軸で時代の変化に対応しなければならない。

つまり、自分の人生を支える軸の中で、最も時代に最適化された新しい部分を、死に物狂いで見つけながら生きるというのが、正しい生き方であると言える。

間違った生き方をして人生を無駄にしないためにも、軸を意識し続けることは大事だ。



イーロン・マスクには「起業」という人生を貫く軸があって、その軸に沿って時流に合ったビジネスを興し続けている。軸はブレていない。ただ新しいことをやっているのではなく、起業という軸に沿って新しいことをしている。


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