2017-07-06

北朝鮮問題の外交的解決は急速に閉じて金正恩は抹殺される


2017年7月4日午前9時40分頃、北朝鮮は弾道ミサイルを発射している。朝鮮中央テレビによると、打ち上げたミサイルは「火星14」と呼ばれるもので、飛行距離は933キロ、高度は2802キロに達したという。

このミサイルは「大型で大重量の核弾頭を搭載する能力があるものだ」と北朝鮮は述べる。

7月4日と言えばアメリカは独立記念日だが、金正恩(キム・ジョンウン)はこの日に弾道ミサイルを打ち上げたのは「米国のろくでなしどもへの贈り物」と伝えた。完全にアメリカを舐めている状態だ。

北朝鮮は今年の4月頃から国際社会の警告などまるで無視して度重なるミサイル発射実験を行っており、周辺国を威嚇し続けている。

これを受けて翌日、アメリカのニッキー・ヘイリー米国連大使は、国連安全保障理事会の緊急会合で、北朝鮮による核ミサイル開発計画の阻止にこのように述べている。

「北朝鮮は外交的解決の可能性を急速に閉ざそうとしている。米国は我々と我々の同盟国を守るため、保有する多様な能力のすべてを使う準備がある」


「朝鮮というお荷物を抱えたくない」という本音


アメリカの持つ「多様な能力」とは具体的に何を指しているのか。ニッキー・ヘイリー氏はそれをこのように述べている。

「我々の能力の一つには相当規模の軍事力がある。やむを得なければ、それを使う」

アメリカにとって軍事攻撃で北朝鮮を抹消するのは簡単だが、問題はその後だ。中国が北朝鮮を植民地にするにしろ、韓国が北朝鮮の面倒を見るにしろ、それによって現在の地政学的なバランスは完全に崩れ去る。

そのため、アメリカにとって北朝鮮の現政権を抹消した後は軍事バランス的に「良」と出るのか「凶」と出るのか分からない状態である。

ただでさえ中東でアメリカは地政学的なプレゼンスを失っていることもあり、東アジアでも火種を抱える余裕もなければ、そんな関心もない。

だから、アメリカとしては北朝鮮が国際社会の圧力で大人しくしてくれるか、もしくは金正恩政権だけが消えて中国の傀儡政権が樹立するかを望んでいる。

要するに、朝鮮半島で面倒臭いことはしたくないし、朝鮮というお荷物を抱えたくない、というのが本音だ。

ニッキー・ヘイリー氏が「やむを得なければ軍事力を使う」とは言いつつも「その方向に進みたくはない」と発言するのは、そうした本音が垣間見えるものである。

だから、ドナルド・トランプ大統領は中国の習近平国家主席との会談で「蜜月」を演じながら「猶予を与えるから北朝鮮を何とかしろ」と中国に一任した形を取った。

しかし、中国の対応は非常におざなりで北朝鮮がまったく痛手を感じていないのは、ミサイル実験に邁進していく姿を見れば誰でも分かる。

もともと中国は北朝鮮を追い詰めるつもりは毛頭なく、このまま煮えきれない態度で時間稼ぎするのは明白だった。

北朝鮮は中国がアメリカに使う「鉄砲玉」である。中国が自分でできないアメリカに対する恫喝を北朝鮮を使ってやらせている。北朝鮮は便利な存在でもあったのだ。

北朝鮮を巡る状況は中国の成長によって変化した


今までのアメリカの歴代大統領は北朝鮮を激しく嫌いながらも軍事攻撃はしなかった。ビル・クリントン政権も、ジョージ・ブッシュ政権も然りだ。

その理由は、北朝鮮という脅威を温存することで、周辺国にアメリカの兵器が売れるからだ。

アメリカの巨大な軍産複合体にとって、それは巨額の利益となって還元されていた。(簡単に壊滅できる北朝鮮をアメリカが壊滅させない理由とは

バラック・オバマは「何もしない大統領」だったので、北朝鮮が何をしても何もしなかったのだが、その陰で北朝鮮は全力で核兵器の開発と弾道ミサイルの改良に取り組んでいた。

北朝鮮は2009年に核実験を行い、さらに2013年にも核実験を行っている。時の大統領であったオバマはそれに対してどうしたのか。何もしなかった。ただ放置した。

そして、その結果どうなったのか。北朝鮮は本当にアメリカにとっての軍事的脅威となるところにまで成長したのだった。

このまま北朝鮮を放置し続けると、北朝鮮のミサイルはやがてはアメリカの主要都市にまで届く性能を持つことになる。アメリカはもう北朝鮮を座視することはできない。

折しも、東アジアもだんだん状況が変化してきた。

アメリカは中国を経済大国に仕立て上げて、利益を吸い取りながらも中国を民主化させて国を乗っ取るつもりでいたが、中国共産党は民主化を拒み、むしろ独裁と軍事化に突き進んでアメリカを脅すようになっていったのだ。

軍事的には南沙諸島の侵略、そして経済的にはAIIB(アジアインフラ投資銀行)でドル通貨基軸に挑戦するようになっていった。アメリカは覇権と成長の中枢がドル通貨基軸にあるわけで、それに挑戦してくる国は敵と見なす。

つまり、中国がAIIB(アジアインフラ投資銀行)でドル通貨基軸を脅かす流れになるところで、アメリカはやっと中国が敵であると気付いたのである。

「北朝鮮が攻撃してきた」という大義名分がいる


バラック・オバマ大統領は当初は中国に肩入れしていたが、途中でこのままでは中国にアメリカの覇権と成長を乗っ取られると気付いて中国に対する態度を変えた。

もう北朝鮮という存在があれば周辺国に兵器が売れると言っている場合ではなくなってきた。北朝鮮はアメリカにとっては「いつでも叩きつぶせる弱小国家」だが中国は違う。

今の中国は明確にアメリカの敵として浮上しつつある。アメリカは北朝鮮問題を片付けて、中国に照準を合わせる必要が出てきた。

一方で中国の視点から見ると、北朝鮮は依然として地政学的に役に立つ存在であり得る。

北朝鮮があることによって中国は在韓米軍と直接対峙する必要はないし、場合によっては北朝鮮を使ってアメリカを軍事的に恫喝したり、中国の軍事的拡張から目をそらしたりすることができている。

また違法なハッキング行為やスパイ行為に関しても、「北朝鮮がやった」ということにして中国が行うこともできる。北朝鮮は中国にとって違法行為をするための「隠れ蓑」になるのである。

だから、北朝鮮が何をやっても中国は「無条件の対話、緊張緩和に向けた一致した行動」などと言って、このままの状態を維持しようと躍起になっている。分かりやすく言うと、「北朝鮮には何もするな」ということだ。

ロシアもまた北朝鮮という存在によってアメリカを翻弄することができることに気付いており、だからこそ北朝鮮と貿易関係を結んだりしている。

こうした中でアメリカが北朝鮮を攻撃するには「北朝鮮が攻撃してきた」という大義名分がいる。北朝鮮を暴発させるためにはより強い制裁が必要である。

だから、北朝鮮に対する制裁をアメリカはさらに苛烈なものにしていく。北朝鮮が何らかの形で暴発してアメリカやアメリカの同盟国に被害が及ぶと、アメリカは迅速に軍事行動に動いていくはずだ。

その結果は言うまでもない。金正恩は生きていない。数年以内に北朝鮮はそのような命運になると私は予測している。(数年後は北朝鮮という異常国家は残っていない可能性が高い

一刻も早くそうなることを私は願っている。北朝鮮がこの世から消えるのは素晴らしいことだ。



金正恩政権は暴走しているが、いつまでも今の状態のまま突き進めるわけではない。北朝鮮が何らかの形で暴発してアメリカやアメリカの同盟国に被害が及ぶと、アメリカは迅速に軍事行動に動いていく。この男の首が転がる日がやってくる。


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