2017-08-01

勝手に金が増えるという現象を、誰でも体験する権利がある


すでに日本はグローバル化が定着して雇用が流動化しており、非正規雇用で雇われている人はいつクビを切られるのか分からない状況の中で働いている。

いったん非正規のキャリアが長くなれば、正社員で雇われることも難しくなり、それによって低賃金の仕事から抜けられなくなって人生に余裕を失っていく。

また、非正規雇用でなくても中小企業や零細企業では充分な収入が得られないこともある。平均年収は約400万円とも言われているのだが、実際には300万円以下しか収入が得られない人も多い。

300万円と言えば、月換算で約25万円である。月25万円もあれば貯金ができているのだろうか。

いや、金融広報中央委員会(日本銀行情報サービス局)の金融行動に関する世論調査(二人以上世帯調査)によると、300万円未満では54%が「貯蓄なし」の状況となっている。

300万円から500万円未満の、平均収入世帯で見ても29.20%が「貯蓄なし」ということになる。日本では単身世帯が増えているのだが、この単身世帯も約50%は「貯蓄なし」である。

20代、単身者、母子家庭、高齢者は「貯蓄なし」に追い込まれる可能性が高い社会と化している。


低所得であればあるほど貯蓄ができないのが現実


現代の資本主義は、すでに株式という金融資産を持つ人間だけが資産を増やして富裕層に至る「株式《至上》主義」の社会へと変質している。

フォーブスの金持ちリストを見ても、事業家という名の大株主、投資家という名の大株主、創業者一族という名の大株主で占められる社会が出現しているのだ。

株式を持つというのは、この弱肉強食の資本主義で生き残るためには唯一絶対の条件になりつつある。

富裕層になるつもりがなくても、優良企業の株式を保有しておくというのは意味がある。それが資本主義の中核になっているのだから、株式を持てば二重にも三重にも「うまい話」にありつけるのだ。

優良企業の株式を保有しておけば、企業が利益を出し続けてやがては株価は上昇する。その企業の株式を保有しておけば資産が膨らむ。

さらに配当も継続的にもらえる。不労所得が増えていく。さらに優良企業は増配するので不労所得は年々膨らんでいくことになる。

優良企業の株式を保有しておくだけで、こんな「うまい話」に乗れるのである。金持ちはそうやって何もしないで資産を膨らませているのだ。

優良企業の株式を保有するというのは悪い話ではない。

しかし、株式を買って長期に保有するためには、生活費とは別に決して使わない資産が必要になる。この資産は貯蓄によって生み出されるのだが、低所得であればあるほど貯蓄ができないのが現実である。

だから、低所得層は現代の資本主義で生きていても、まったく何のメリットも享受できていない。

資本主義の社会で生きているのに、資本主義の最も旨みのある部分から弾かれている。そして、ただ過酷な労働に追いやられて、明日が見えない人生を強いられているのだ。

では、どうすればいいのか。

いくら目指すべきか。最初の目標はもちろん100万円


資本主義はこれからも延々と続いていく。すでに社会主義やら共産主義やら全体主義のような薄気味悪いものは、社会実験として失敗したので、これらの主義が復活することはない。

また、そんなものにしがみついてみたところで資本主義の中でうまく生きられるわけもない。資本主義は、私たちの人生の最初から最後までを覆い尽くす冷徹な現実である。

資本主義が死ぬときは現代文明が終わるときであると言っても過言ではない。それほどまで資本主義は現代文明の奥深くまで刻み込まれているのだ。

ということであれば、私たちは現実に向かい合うしかない。資本主義の中で、要領良く生きることを決断すべきだ。

資本主義の資本とは「元手」のことである。個人で言えば、資本というのは貯金を指していると単純に考えて欲しい。ということは、資本主義で生きる第一歩は、まずは「貯金を増やす」ことから始まるということだ。

たとえ、年収が300万円未満でも同じだ。「貯金を増やす」ことが、弱者を食い物にする「邪悪な世界」での最初のもがき方となる。

そのため、今の自分が貯金ゼロであるならば非常事態であると考えた方がいい。たとえ、本当に微々たるものであっても、貯金をすることからすべては始まる。

非常事態なのだから、それは人生の何においても最優先事項でなければならない。

単身世帯、20代、シングルマザー、高齢層は貯蓄ゼロが多いのだが、すべてが貯蓄ゼロであるというわけではないのは留意すべきだ。

非常事態であることを認識しながら、わずかな収入の中から貯める努力をしている人たちもいる。貯蓄ゼロであるならば、まずはそこから脱することが生き延びるための目標になる。

いくら目指すべきか。最初の目標はもちろん100万円だ。まず100万円を貯めて、それがないことにして生活できる環境を手に入れる必要がある。

何も持たない者は自制と自律を持てば貯金ができる


すでに数千万円を持っている人たちにとって、100万円というのは実はすぐに手に入れることができる端した金額である。

1000万円を3%の配当がもらえる株式で回せば、3年と少しで何もしなくても100万円が転がり込む。貯金などしなくても勝手に貯まっているのだ。

2000万円を配当3%の株式で所有している人は2年で100万円が転がり込む。3000万円であれば1年と少しで100万円くらいは転がり込んでくる。

こうした資産を優良企業の株式で回している人は、何もしなくても100万円が楽に手に入る。そのため、「100万円を貯める」というのは、聞いただけで失笑してしまうほど楽なことを言っているように聞こえる。

しかし、何も持っていない人間は違うのだ。

ゼロから自分の労働と節約で金を貯めていかなければならないので、「100万円を貯める」というのは地獄のパレードのように感じることになる。

しかし、自暴自棄にならないのが重要だ。月に2万円を貯められることができたら1年で24万円になっている。4年継続すれば、96万円であり限りなく100万円に近づいている。

「月2万円が工面できない」というのであれば、2万円が生み出すのを目標として今の人生を変える必要がある。どのように変えるのか。

「収入を極大化し、支出を極小化する」

自分のできる範囲で、収入の極大化と支出の極小化を極限まで行っていく。やるべきことをやる。淡々と継続する。

見栄を捨て、無駄を捨て、金のかかる趣味を捨て、金のかかる友人を捨て、酒やタバコのような贅沢も止め、宝くじのような無駄金も使わない。

何も持たないところから資本を生み出すのだから、それくらいの犠牲は払うべきだ。そうやって非常事態からしっかりと抜け出す。

この犠牲は確実に報われる。なぜなら、それによって資本主義で最も重要な小さな資本が手に入るからだ。

そして資本が生み出せると、次はその資本がゆっくりと確実に不労所得を生み出してくれるようになり、自分の環境が変わっていくことになる。

何も持たない者は、自制と自律を持てば時間がかかっても貯金ができる。すべては、そこから始まる。そして、ある程度の金が貯まれば、勝手に金が増えるという面白い現象を体験することができるようになる。

資本主義に生きているのだから、それくらいは体験すべきだ。誰でもその権利がある。



「収入を極大化し、支出を極小化する」自分のできる範囲で、収入の極大化と支出の極小化を極限まで行っていく。時間がかかっても、やるべきことをやる。淡々と継続する。




お願い

ダークネスの本文を他サイト(キュレーションメディア、まとめサイト、個人サイトすべて)へ転載する行為は、いかなる理由があっても固くお断りします。