2017-11-11

日本を時代遅れにしないために現金は政府主導で廃止すべき


1990年代は、まだパソコンが使えない中高年の役職は大勢いたのだが、彼らは「そんなものは部下にやらせればいい」と見向きもしなかった。

2000年代に入って淘汰されていったのは、そういった中高年である。

インターネットがいよいよ企業の内部に深く浸透するようになり、すべての仕事、すべての数字がパソコンで管理されるようになっていくと、その傾向は顕著になった。

キーボードも打てず、パソコンの基本的な使用方法も分からない中高年は、会社にとっても部下にとっても「お荷物」になったのだ。

さらに時代が進むと、現場の数字はすぐにネットワークに取り込まれるのが当たり前になった。それは企業内のイントラネットや外部インターネットでリアルタイムでデータベース化され、分析されるようになっていく。

そうすると、数字をまとめて経営者に報告する中間管理職すらも必要なくなっていき、より中高年が不必要になっていった。インターネットというテクノロジーは、無駄を徹底的に省くためのテクノロジーである。

だから、無駄な部分に関わっていると、自分自身が淘汰されることになる。


世の中は、紙の媒体を淘汰する方向に走っている


今後、ITテクノロジーはより進化する。

機器同士が自動的にインターネットに接続して自らの状況を発信するテクノロジーが当たり前になり、人工知能が人間の問いかけに答え、単純作業がロボットに置き換わり、他にも様々な革新が浸透していく。

そのため、個人が時代をうまく生きるためにも、企業が時代に適合するためにも、国が次の時代を切り拓くためにも、より深くITテクノロジーに精通しておかなければならない。

ここで失敗すると、個人も企業も国も未来はない。

そんな観点で考えると、現在の日本で最も憂慮すべき事態は、未だに「紙幣と小銭」が主流で使われていることである。

レストランやコンビニやスーパーマーケットの支払いを見ても分かるが、日本はいまだに8割が現金決済なのだ。多くの日本人はまだこのことについて何も思っていないかもしれないが、これは危険なことでもある。

インターネットは、デジタル化できるものはすべてデジタル化していく。音楽も、写真も、ビデオも、映画も、書籍も、新聞も、何もかもデジタル化して取り込んできた。

確かに、紙に印刷された書籍や新聞は今も現役で「紙じゃないと読んだ気にならない」と言っている人もいる。

しかし世の中は紙の媒体を淘汰する方向に走っているので、いずれはこのような人は媒体と共に淘汰される。残っても、超少数派になる。取り残される。

これは、「パソコンが使える人間が偉いのではない。パソコンを使う人間を使いこなしている人間が偉いのだ」と言ってリストラされた時代遅れの中間管理職と同じだ。

「紙じゃないと読んだ気にならない」といつまでも言っているような人は完全に時代に取り残されていることを自覚しなければならない。

インターネットは次に「現金」をすべてインターネットに取り込む。そうすると、「紙幣と小銭じゃないと嫌だ」と言っている人を時代遅れにする可能性が高い。

今後のサービスはすべてインターネットに結びつく


問題は、個人が時代遅れになるだけの話ではないことだ。いつまでも国民が「現金決済」にこだわっていると、それが日本の先進性を国家レベルで損なう。

フィンテックを見ても分かる通り、今後の技術革新はマネーの分野で起こる。

「お金」というのはインターネットに取り込み、インターネットで管理し、インターネットで決済し、インターネットで完結するものになる。

それが次の時代の「マネーの形」なのである。

アマゾンを見ても分かる通り、今ではもう「インターネットで買い物をする」のは当たり前の話になっている。インターネットで買い物をするためには、どうしてもインターネットで決済をする必要がある。

インターネットで決済をするためには、クレジットカードやデビットカードや電子マネーを持っていなければならない。紙幣や小銭では買い物できないのだ。

今後のサービスはすべてインターネット上の決済に結びつけられるのは予測された未来である。それなのに、紙幣や小銭にこだわっているというのは、自ら時代に取り残されてしまうということに他ならない。

紙幣や小銭のようなアナログなマネーにこだわっている国民が多ければ多いほど、国そのものがガラパゴス化する。

ガラパゴス化と言えば、「ガラケー」と呼ばれる古い携帯電話を思い出す人もいるはずだ。

世界がとっくにスマートフォン時代に入っていたのに、日本人はずっとガラケーと呼ばれる昔ながらの携帯電話を使っていた。そのことによって日本人は時代に乗り遅れ、日本企業もスマートフォンの分野で出遅れた。

そして、日本企業は世界で存在感を失った。

今でも相変わらずガラケーと呼ばれる古臭い携帯電話を使っている人がいる。凄まじい勢いでITテクノロジーが進化している現在でも、そうなのだ。

このような人たちが多ければ、企業も国も次の時代に取り残されて当然であると言える。

私たちは全力で現金決済から電子決済に移行すべき


次の大きな時代のうねりは「マネー」の分野で起きる。全世界がこのイノベーションに飲み込まれる。

ビットコインやフィンテックの台頭を見ても分かる通り、紙幣と小銭は完全に時代遅れになり、インターネットのマネーとインターネットの決済が主流になる。

その中で、いずれ現金は淘汰されていくことになる。

すでに欧米や中国では急激な勢いで現金が駆逐されており、決済はほとんどスマートフォンで終わるようになっている。

紙幣や小銭のやりとりは面倒で時間のロスである。現金は盗まれる。現金を置いておくと強盗もやってくる。現金での売買は履歴が取れない。

インターネット上のマネーと決済は、こうしたデメリットをすべて解決した。それなのにリアルな現金にこだわるというのは、自らを時代遅れにするということだ。

時代遅れになるのは、自分だけではない。

その国で紙幣と小銭のようなリアルな現金にこだわる人が多ければ多いほど、その国はガラパゴス化して、やがては国自体の国際競争力を失うことになる。

紙幣と小銭にこだわるのは、もう美徳でも何でもない。

クレジットカードでは使いすぎが怖いというのであれば、デビットカードにしてインターネットの決済に慣れておき、紙幣と小銭を使う頻度を減らしていくべきだ。

インターネットでマネーを管理できる態勢を整え、自分だけでなく、日本そのものが時代遅れにならないために努力すべきだ。

日本は「PC−98」でガラパゴス化してウィンドウズの時代に乗り遅れ、折り畳み携帯でガラパゴス化してスマートフォンの時代に乗り遅れた「前科」がある。

こんな調子で紙幣と小銭にこだわって「それが美徳だ」と言っていると、インターネットのマネーやフィンテックでも完全に他国に追い抜かれて「取り残された国」になってしまう。

日本に未来をつなぎたいのであれば、私たちは全力で現金決済から電子決済に移行すべきなのだ。

日本を時代遅れにしないために、思い切って現金は政府主導で廃止していくと宣言してもいいのではないか。政府がそれくらい危機感を持たないと、日本は変わらない。



日本に未来をつなぎたいのであれば、私たちは全力で現金決済から電子決済に移行すべきなのだ。日本を時代遅れにしないために、思い切って現金は政府主導で廃止していくと宣言してもいいのではないか。政府がそれくらい危機感を持たないと、日本は変わらない。


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