2018-01-07

株主に報いる優良企業を保有するだけで金が金を連れてくる


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日本の株式市場で日本の優良企業を買い増やすよりも、アメリカの株式市場でアメリカの優良企業を買い増す方が有利であるのはなぜか。

それは、アメリカ企業の方が「会社は株主のもの」という当たり前のことが経営者にも株主にも労働者にも徹底されて揺るぎのないコンセンサスとなっているからだ。

アメリカ企業は徹底的に「株主に尽くす」のである。

優良企業は配当で株主に報いるのは当然のことだが、増配でも株主に報い、自社株買いでも株主に報いる。企業は株主を富ませることが至上命令であり、そのために優秀な経営者が高額で雇われて事業運営に当たっている。

一方で日本企業の場合、「会社は株主のもの」という当たり前のことすらも認識されていない。「会社は社員のもの」と未だに勘違いしている人間もいる。

会社がまだ小さいうちは「会社は社員のもの」という理解は問題ないのだが、会社が上場するほどの規模になっていくと、それでは問題が起きる。

なぜなら、その企業は成長と利益増大のために株式市場から資金を調達して事業運営に当たるわけであり、その資金を提供しているのは他ならぬ株主だからである。経営者は自分で金を出しているのではない。金を出してもらっているのだ。「株主」に金を出してもらっている。


金を出してくれた人をないがしろにする日本企業


誰でも失敗する。誰でも判断ミスを犯す。誰でも間違う。それは避けられないことだ。それでも、自分を信じて金を貸してくれる人には深い恩義を感じるはずだ。

たとえば、あなたが何かの店を開きたいと思った時、自分を信じて金を出してくれた人がいたら、深く感謝してその人を第一に報いたいと思うはずだ。

株式市場では、その「金を出してくれた人」のことを「株主」と呼んでいる。企業の経営者が株式市場で資金を集める。その資金を「株主」が提供する。

株主は、その企業が倒産するかもしれないリスク、事業が失敗するかもしれないリスク、景気の逆風にさらされるかもしれないリスク、経営者がうまく経営できないリスク、競争に負けてしまうかもしれないリスク……など、様々なリスクを抱えた上で、損失をも覚悟して資金を提供する。

それなのに「株主より社員が大事」「会社は社員のもの」と経営者が言うのであれば、株主は深く失望し、その経営者を信頼しなくなる。

日本企業の経営者は、しばしば「会社は社員のものだ」と言って株主を軽んじる。それであれば、株主は資金を出す自分たちにきちんと恩義を感じて報いてくれる仁義のあるところに行っても当然だ。

アメリカの優良企業は、その点を第一に考えており、できる限りの成長を目指して株価を上げる努力を行い、配当を出し、増配し、自社株買いをして一株当たりの価値を向上させる。

なぜ日本の株式市場よりもアメリカの株式市場に資金を投じた方がいいのかという理由がここにある。

投機なら別にどこの市場であっても、ボラティリティが高ければそれで問題ないと考える。日本の株式市場が乱高下するのであれば、それは投機の対象になる。

しかし、投資家はその企業と沿っていたいと考えているのだ。それなのに株主を軽視するのはどうかしている。

日本人の経営者や情報企業に「株主の利益の極大化」が徹底されているとは思えない。日本人の経営者はどうかしている。恩義も常識もない。非常識すぎる。

損のリスクを覚悟して資金を提供してくれた株主が「重要な存在」と判断できないような経営者がうじゃうじゃとひしめいているようなところに誰が投資したいと思うのか。

これでは投資したくても投資できない。



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